夢はシロクロかカラーか?実際に夢の世界へ出かけることはできないから、かえって想像力と好奇心をかきたててしまいます。難しい学説はさておき、日常生活でも、夢が話題にのぼることがよくあります。初夢ほ「一富士二鷹三茄子」といって縁起をかついだものです。
悪夢にうなされて飛び起きた経験のある人も多いかもしれません。逆に、よっぽど楽しい夢でも見ているのか、ニヤニヤ笑いながら寝ている場合もあります。
ところで、夢の内容は思い出せても、夢が色つきだったか否かがわからないことが多くあります。だが、色をはっきり覚えているときは、妙に印象的で特別な感じがするものです。だから、「色つきの夢ほ異常」と言われたりもするのでしょうが、はっきりした根拠はありません。
「夢で赤い色のものを見ると不吉」「赤馬の夢を見ると火事にあう」「花の色の夢はよい」などと昔から言われてきたくらいですから、色つきの夢もけっこう多かったのでしょう。夢は「見る」と表現されるますが、単に見ているだけとは限りません。
物の音や人の声を聞くこともあるでしょうし、味やにおいを感じることもあります。また、喜びや悲しみを実感することもあり、痛いと感じることもあります。
「人間は視覚動物のせいか、見る夢が一番多く、聞く夢の1.5倍である」そうです。夢を見る、という表現に納得できます。また、アメリカの学者の実験でほ、眠っているのに脳波が目ざめに近い状態(賦活の状態)のときによく夢を見るといいます。悩波が賦括のパターンを示し、眼球の運動が不規則になったとき、ゆり起こして夢を見ていたかどうかを質問してみると、80パーセントの人が、夢を見ていたと答えましたた。
ところが、眠りが深いパターンを示している人の場合、同様にゆり起こして質問してみても、夢を見ていた人は7パーセントにすぎなかったといいます。