赤ちゃんの味覚がはっきりしてくるのは3ヶ月頃[本当]

当たり前ですが、好きなものしか食べなかったとしたら、多くの人は栄養的にかなり偏ってしまいます。ところが、人間の体には、栄養のバランスをとるという本能が備わっています。有名な実験に、クララ・デーゲィスという学者のカフェテリア実験があります。

これは生後10ヶ月くらいの赤ちゃんに、さまざまな栄養の食べ物を並べて自由に選ばせると、ちゃんと栄養のバランスに沿った選択をするというもの。しかし、大人になってしまうと、味とか香りとか色などに好みがはっきりしてしまい、そうした本能は忘れられてしまいます。

では、赤ちゃんはいつ頃から好き嫌いの感覚がはっきりしてくるのでしょう?嗅覚は別にして、舌の触覚がはっきりしてくるのはおよそ3ヶ月くらいです。この頃までは、お母さんの乳首も、人工の乳首も区別がつきません。

しかし、甘味の感覚だけはもっと早く、はとんど生後すぐに区別がついています。やがて、7~8ヶ月頃になると、歯ごたえや舌ざわりがはっきりしますが、微妙な味を感じとる味覚が完成するのは、4歳前後になってまいます。

この頃、しばしば食べていた味が、おふくろの味となることが確認されています。よく、「グルメだの何だのいっても、結局、子どもの頃に毎日、食べ続けた味に好みも左右されてしまうのだ」という意見も聞かれますが、これはかなりの程度、当たっているということです。大人になって知るおいしさもずいぶんとあるだろうが、結局、豊かな舌の感覚を育てたかったら、4歳頃の食事が大切になってくるのです。

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