人間の肌は「表皮」と「真皮」と呼ばれる部分からできていますが、真皮の約75%はコラーゲンからできています。
また、表皮と真皮をつないでいる部分もコラーゲンによって構成されています。「肌」といえば「コラーゲン」といわれるのは、そのためです。
具体的にコラーゲンにはどのような効果があるかというと、
- 肌の水分量を保つ
- 肌に弾力を持たせる
- 肌の細胞をしっかりつなぐ
- 肌の荒れを防ぐ
- 肌のシワを防ぐ
といった働きがあります。
言い換えると、20代の後半になると肌が弾力を失い、シミやシワが増えるのはコラーゲンが不足するからです。20代の後半からコラーゲンが不足しはじめるのは、コラーゲンの工場である「繊維芽細胞」と呼ばれる細胞が老化をはじめるからです。
若い頃は繊維芽細胞が活発に働いているので放っておいてもコラーゲンが不足することはありませんが、20代後半からはそうはいきません。
意識的、積極的にコラーゲンを補充しないと肌も老化をはじめます。「コラーゲンをとると肌がキレイになる」といいますが、正しくは「コラーゲンをとらないと肌が衰える」といったほうがいいでしょう。
最近はコラーゲン配合のサプリメントなどもたくさんありますが、コラーゲンを含んだ食材を食べたほうが効果があります。コラーゲンがたくさん含まれているのは、皮、骨、軟骨、腱、内臓の部分です。
肉の部分ばかり食べているとコラーゲンをとることはできません。鶏の手羽先やスペアリブなど、骨や皮がついたままのものを食べることをおすすめします。
骨付き、皮付きの肉や魚を煮込んだ場合は、煮汁や煮こごりも食べるようにしてください。また、ビタミンCにはコラーゲンの合成を促す働きがありますから、コラーゲンをとるときはビタミンCも一緒にとると効果的です。