「寝る前に食べたものは、全部栄養になる」とよくいわれますが、これは本当でしょうか?確かに寝ているあいだほエネルギーの消費が少ないため、なんとなくそんな気もしてきます。しかし、口から胃に入った食べ物は、そんなに早くは消化吸収されません。
これは、食べものにもよるが、食べ物をロに入れてから排せつするまでの平均時間は約24時間。眠っているころに小腸が栄養を吸収するのは、昼頃に口にした食べ物です。人間の体は、眠っている間もさまざまな働きをしています。
小腸の栄養吸収もその1つだが、ホルモンのバランス調整も重要な働きでです。
例えば、発育のもととなる成長ホルモンは、夜、眠っているあいだに多く分泌されます。
入眠3時間後に成長ホルモンの分泌がピークになる
「寝る子は育つ」というのは真実です。
そのはか、疲労回復や自然治癒力の促進も睡眠の重要な役目です。では、人間は1日に何時間眠れば充分なのでしょうか?よくいわれるのが8時間説。だが、8時間睡眠説に対して根拠はありません。
もとはといえば、12世紀の哲学者(同時に医師) であったマイモlエアスという人が、1日を3で割った8時間を睡眠にあてるといいといいだしたのがほじめとされます。
以来、さも科学的な根拠があるように、信じられてきたました。
睡眠時間は、個人の体力や仕事柄でずいぶんと違ってきます。ある人は10時間眠らないと疲れがとれないといい、ある人は6 時間で充分だ感じます。どちらもその人にあって睡眠時間なのです。
要は時間ではなく、いかにぐっすり眠るかということです。