納豆の嘘、納豆で血液はさらさらにならない

納豆を食べても血液はサラサラにならない

「納豆を食べれば血液がサラサラになる」というウソの情報は、20年ほど前、ある学者が「納豆のナットウキナーゼが血栓を溶かす」そして「納豆を食べると脳梗塞や心筋梗塞の要因である血栓を溶かす」と言い出したことが始まりです。

その後「血液サラサラ」のブームに乗って「納豆を食べると血液がサラサラになる」という健康トリックがテレビで取り上げられるようになりました。あるテレビ番組では、まず試験管内で人工的に血栓を作っていました。

血管の中の血栓をイメージさせているようです。そこにナッ与キナーゼを入れると、血栓がみるみる溶けていき、30分後には血栓が半分になっていました。まるで、血管内の血栓も同じょうに溶けていくかのようです。さらに、ナットウキナーゼを発見した学者が出てきて「出来た血栓を溶かす食品は世界に納豆しかない」と言っていました。

このように言われれば、「納豆を食べていれば血栓は溶けてしまう」と思ってしまい、人によっては「脳梗塞や心筋梗塞になっても納豆を食べれば治ってしまう」と極端に間違った考え方をして、納豆を過信してしまう人もいるかもしれません。

ではどこに健康トリックがあるのでしょうか? このように思い込んでしまうのは、納豆を食べれば血栓を溶かすナットウキナーゼは腸から吸収されると信じているからでしょう。

ところが、納豆を食べるとナットウキナーゼは胃腸の消化液で分解されます。たとえ分解されずに腸にいったとしても、分子量(粒子の大きさ)が大きすぎて腸から血液には吸収されません。ナットウキナーゼの分子量は2万です。腸からは分子量が約1万以下の物質しか物理的に血液中には吸収されません。

その証拠に、人が納豆を食べて血液中にナットウキナーゼが検出された、などというデータはありません。当然、脳梗塞や心筋梗塞になった人が納豆を食べて血栓が溶けた、などという確実な症例もありません。これらの疑問についてテレビ局に質問しましたが、回答はありませんでした。

これが、「納豆のナットウキナーゼが試験管内で血栓を溶かす」という事実を強調しておき「納豆を食べると血栓が溶ける」「納豆を食べると血液がサラサラになる」という間違いを信じ込ませる健康トリックなのです。

また、ナットウキナーゼが試験管内の血栓を溶かすのは事実でしょうが、血栓だけを特異的に溶かすのでは亨、タンパク質を溶かす、単なるタンパク質分解酵素である可能性があります。もし人にナットウキナーゼを点滴したら、ナットウキナーゼはタンパク質ですから拒絶反応を起こすかもしれま貰さらにナットウキナーゼが血栓のみならずタンパク質を分解する酵素であれば、血小板や赤血球や白血球が壊れてしまい出血しやくなったり、貧血になったり、黄痘になったり、免疫力が低下するかもしれまえせん。

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血液はさらさらになりすぎれば出血しやすくなる

そもそも血液には血液を固めようとする凝固能力と血液を溶かそうとする溶解能力があり、均等にバランスを保っています。血管のどこかが破れて出血すると凝固能力が働き血かたまり栓を作って破れた血管を塞ぎます。

また、血管のどこかで血の塊の血栓が覚れば溶解能力が働き血栓を溶かします。納豆を食べてもし血液がサラサラになるとすると、食べ過ぎれば血液の溶解能力が強くなりすぎ、出血しやすくなってしまいます。

これでは「血液サラサラ出血ドバドバ」となってしまいます。しかし心配ることはありません。納豆を食べても血液はサラサラになんかなりませんから。なんでもバランスが大切ですが、血液がサラサラになればよいとい
うものでもありません。

ちなみに病院で血液をさらささらにするワーファリンが処方されると、効き過ぎるとちょっとぶつけただけでも内出血をしたり、鼻をかんだだけで鼻血がでたりします。そこで血液のさらさら度合いがすぎていないかどうかの血液検査をまめに行います。

納豆を食べても血液はサラサラにならないのですから、当然納豆を食べたからといって脳梗塞や心筋梗塞を予防できるはずはありません。健康トリック番組では脳梗塞や心筋梗塞は血栓が原因のすべてかのように言っています。

しかし、血栓よりも動脈硬化のほうが要因としては大きいのです。脳梗塞も心筋梗塞も脳や心臓の血管が狭くなり、血液が流れにくくなって起きる病気です。血管が狭くなる原因として血の塊の血栓ももちろんその1つですが、動脈硬化により血管そのものが狭くなることも多いのです。

動脈硬化で血管が狭くなると血栓が出来やすくなることもあります。血液の凝固能力と溶解能力のバランスがとれて正常な人でも、動脈硬化により脳梗塞や心筋梗塞になる人が多いのです。健康トリック番組では血栓さえ出来なければ脳梗塞や心筋梗塞にならないかのように言っていますが、大きな間違いです。かといって、納豆が身体に悪いわけではなく、食べたければ美味しく楽しく食べればいいのです。

納豆を食べても骨は丈夫にならない

食べると骨が丈夫になるという納豆が売られています。これは骨の形成に関わっているビタミンK2が市販の納豆より1.7倍多く含まれる納豆菌を用いており、特定保健用食品になっていますが、多少ビタミンK2 が多いからといって骨が丈夫になるとは思えません。

特許庁の公開特許公報によれば、この納豆菌はまず市販の納豆菌を紫外線照射し、突然変異させ選択します。その際、菌の死滅率は90~99パーセントで1パーセント~10パーセントしか生き残りません。このような突然変異法で作ったビタミンK2を多く生産する突然変異納豆菌(OUV23481株)を、骨が丈夫になるという納豆は用いています。

これだけ突然変異を繰り返せばほかの遺伝子も変異してしまい、有害物質を作ったり、ほかのビタミンや酵素の生産能力が変化してしまう恐れがあります。こうNレこの納豆を作っているメーカーは「突然変異法は米、大豆、酒造酵母、麹菌等に古くから行なわれており、自然界で起こる突然変異を利用したもので安心である」と言っていますが、自然現象とはかけ離れた手法で、安全とは思えません。

納豆菌の培養液に問題がある

また、この納豆菌の培養には数種類の培地を使っています。その内容は肉エキス、ポリベトン、塩化ナトリウムの培地と、硫酸アンモニウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、クエン酸ナトリウム、硫酸マグネシウム7水和物、ブドウ糖、グルタミン酸ナトリウム、ビオチン、酵母エキスなどです。

なんと栄養源として肉エキスが使われています。製品に肉エキスが混入しているわけではありませんが、気になります。この肉エキスの内容を同社に問い合わせてみると「他社から買っているので分からない」とのことでした。この特許の出願日は平成12年1月10日で、まだ狂牛病の騒ぎは起きていませんでしたが、この肉エキスにもし牛が使われていれば狂牛病との関連は不明です。

こういったことはきちんと確認し、消費者に情報公開すべきでしょう。このような問題があるにもかかわらず、有機大豆を使っているということで有機認証を得ています。有機認証に「遺伝子操作菌を使ってはいけない」という規制はなく、有機認証の信頼性が疑われます。せめて菌の内容を明確にすべきでしょう。

発酵醸造食が危ない

このような特殊な納豆菌を使った納豆だけでなく、味噌や醤油などの発酵醸造食にも問題があります。日本の伝統食で発酵醸造食である味噌や醤油は以前、蔵に生息している天然の麹菌を、日本酒やビールやワインは酒蔵の酵母菌を、納豆は藁の納豆菌を自然の活力で利用していました。

しかし、現在ではほとんど人工培養された菌を使っています。なかには紫外線、X線、ガンマ線、化学物質などの突然変異誘発物質で遺伝子操作をして特殊な機能を持った遺伝子操作菌を使っているものもあります。また、人工培養の培養液には肉エキス、グルタミン酸ナトリウムなどのアミノ酸、ビタミン剤、ミネラル剤、目的の発酵醸造菌以外の菌を殺すための殺菌剤、などが使われることもあります。これらが最終的に製品に混入されることはほとんどないでしょうが、不安です。味噌や納豆などは完全な菜食と思われていますが、肉エキスを使った培養液で人工培養された発酵醸造菌で造られたものであれば、どのように考えたらよいのでしょうか?

納豆の食材プロフィールには、相変わらず血液さらさらについても記されていますが、納豆にはムチンというネバネバ成分ついて紹介されています。ムチンは、血管をしなやかに保つタンパク質の吸収を助けるはたらきをし、消化吸収をスムーズにします。という点は間違いありません。

納豆のネバネバの力 | 食材のプロフィール
https://www.hood-memo.info/fermented-soybeans/

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