カルシウムは、骨の重要成分です。ですから、カルシウムを摂取すると骨が丈夫になる(骨密度が上がる)といわれます。しかし、骨の主成分はカルシウムだけではありません。コラーゲンもあるのです。骨の3分の1はコラーゲンです。
鉄筋コンクリートの建物にたとえるとわかりやすいかもしれません。カルシウムはコンクリートの部分でコラーゲンが鉄筋部分ということになります。もしも、コンクリートの中に鉄筋が入っていなかったとしたらどうでしょう? 硬いけれどもろいので、ポキッと折れやすくなります。それと同様に、コラーゲンが不足している骨は、骨折しやすいのです。
骨粗鬆症で、骨密度を上げるために薬を飲むと、骨密度は上昇します。しかし、カルシウムが多いだけで、コラーゲンが不足した骨になります。
結果、骨密度が上昇した割には骨折しやすくなるのです。骨租しょう症の改善には、カルシウムの摂取と同時にコラーゲンの補給も必要です。
骨粗鬆症の薬には、ビスホスホネート系と呼ばれるものがありますが、これには、顎骨壊死という恐ろしい副作用があります。前述したように10年以上飲み続けてはいけない薬でもあるのです。
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