香りは最初に一瞬でも香ればOK
香りは寝つきや寝起きをよくする作用がありますが、注意すべきことがあります。アロマオイルなどを使ってお休みになる方で、なかなか眠れない場合には、ずっと香りが感じられるように、アロマオイルを多めに使用されたり、アロマディフユーザーをつけっばなしにしていることがあります。
香りは、他の感覚と違い、脳内の視床という感覚の中継ポイントを通らずに直接大脳に到達します。そのため、香りは大脳活動に強く影響を与えるわけですが、香りを感知する香神経は、順化が非常に速いことも特徴です。
つまり、すぐに刺激に慣れてしまいます。アロマの効果が最も高いのは、最初のふわっと香った瞬間です。寝室に入って、ふわっといい香りがすれば、それで睡眠を促す作用があります。
しかし、私たちは、ふわっと香った後は、すぐに慣れてあまり香りを感じなくなるので、物足りなさから、オイルを足すことがあります。これが強すぎる刺激の元になり、大脳が眠る活動の妨げになってしまうこともあります。
香りを使用されるときは、最初にふわっと香れば十分なので、アイピローに垂らしてずっと香らせるようなことはせず、枕元に置いたティッシュに1滴垂らす程度に留めて、上手に利用していただければと思います。