目を閉じるだけ 休まる というのは本当です。目を閉じるだけでも一定のリラックス効果はあるのですが、睡眠ほどの回復効果はないので、睡眠時間をしっかり確保することがとても大切です。
目を閉じるだけ 休まる
目を閉じると、視覚情報の入力が遮断され、脳の負担が軽減されます。これにより、以下のような効果が期待できます。
目を閉じるだけでアルファ波が出て眠気が減るとのことですが、考え事をしていても同じように眠気は減るの?
目を閉じていても、集中して考え事をしているとアルファ波は減少してしまいます。アルファ波はリラックスの脳波として知られていますが、実は、特にリラックスをする行為をしなくても、目を閉じればアルファ波は出ます。
しかし、目を閉じていても、強い緊張状態や暗算など頭を使っているときは、アルファ波が減るアルファ減衰が起こります。
昼間に短時間で睡眠をとる方法として、目を閉じることをご紹介していますが、目を閉じて考え事に集中したり、数を数えていると、目を閉じたことで脳が休まる効果は低くなります。
同じように考え事であっても、目を閉じても勝手に考え事が浮かんできて、それが様々移り変わったり、非現実的な内容が混ざってくることがあります。これは、「入眠時心像」と呼ばれる現象 で、脳波はアルファ波よりゆっくりとしたシータ波に変わっています。
この状態では、音に対してボタンを押すというような課題遂行は継続可能ですが、睡眠は始まっています。
昼に目を閉じるときは、この人眠時心像のようなもわもわっとした考えが浮かんできて、いったん起きたような感じで意識が戻ることがあります。このときは、体の力が抜けて、これから眠りに入っていくような気持ちいい投階です。この段階で思い切って目を開ければ、その後の頭がスッキリし、長く眠り過ぎてしまうのを防ぐことができます。
目を閉じる メリット
脳の休息
- 視覚を使うと脳のエネルギー消費が多いため、目を閉じることで脳の負担が軽くなる。
- 特にデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が活性化し、脳が整理モードに入る。
眼精疲労の軽減
目を酷使すると眼球の筋肉が緊張するが、閉じることでリラックスできる。
副交感神経の活性化
目を閉じるとリラックス状態(副交感神経優位)になり、心拍数が落ち着く。
仮眠が取れない場面での代替手段
忙しい時でも、目を閉じるだけで少しのリフレッシュが可能。
目を閉じるだけでは睡眠の代わりにはならない
一方で、目を閉じるだけでは深い回復はできません。
3. どんな時に有効?
「目を閉じるだけ」は完全な休息ではありませんが、以下のような場面では役立ちます。
▶ 短時間のリフレッシュ
- 仕事や勉強の合間に1~2分目を閉じるだけでも、脳の負担が軽減。
▶ ストレス軽減
- 呼吸を意識しながら目を閉じることで、リラックス効果が高まる。
▶ 仮眠できない状況での代替手段
- 電車の中や会議中など、仮眠が取れない場面で「目を閉じて深呼吸」するだけでも少し楽になる。