低気圧 体調不良 になるのは本当です。低気圧が近づくと頭痛やめまい、関節痛など持病や古傷が痛むことを言います。台風が近づくとなんだか頭痛などで痛み止めを飲む回数が多い…それは思い込みではないかも知れません。
低気圧 体調不良 になる
台風や低気圧が近づいてくると、頭痛や関節痛、古傷の痛み、うつ症状など身体の調子が悪くなる人がいます。なかでももっとも多い症状が、ズキズキと脈打つような痛みが特徴の偏頭痛です。
片頭痛について症状についてはこちら
このように、気圧や気温、湿度の変化など天候の影響で体調が悪くなる症状は「気象病」と呼ばれています。
気象病がなぜ起きるのか、そのメカニズムについては、まだはっきりわかっていないものの、次のような説があります。
気圧が低下すると体内で炎症を起こしたり、血管の拡張や透過性を増加させる作用のあるヒスタミンの分泌が増加。このヒスタミンにより、脳血管が拡張すると、周囲の神経を圧迫するため頭痛が起きます。血管の透過性が増すと、血管内から水分が出やすくなり、むくみが起きやすくなります。
むくみは古傷の痛みや頭痛の原因になります。また、気圧や気温の急激な変化により、自律神経に乱れが生じることがあります。
交感神経は血管を収縮させ血圧を高くし、反対に副交感神経は血管を拡張させ血圧を低くすします。
そして、これらふたつの自律神経のバランスが崩れると、血管が過剰に収縮したり、拡張することで頭痛などが生じやすくなります。
さらに、気圧や気温の急激な変化は身体にストレスを与えます。その結果、ストレスホルモンであるコルチゾールなどの分泌が増加し、血圧や血糖値を上昇させることも身体の調子が悪くなる原因です。
気象病の症状は、人によって異なりますが、一般的には、頭痛、めまい、疲労感、倦怠感、関節痛、筋肉痛、吐き気、嘔吐、下痢、不眠症などがあります。気象病の症状は、低気圧が近づくと始まり、低気圧が通過すると治まります。
気象病を予防するには、以下のような対策が有効です。
- 十分な睡眠をとる
- 水分を多くとる
- 体を冷やさない
- ストレスを溜めない
そして、低気圧が近づいて、体調が悪くなった場合は、無理をせずに休養をとるようにします。