これは、1999年8月に東京ガス都市生活研骨究所が行なった大規模調査が参考になるだろう。首都圏在住男女1483人を対象に「夏でも冷えを感じますか」と尋ころ、男性で12%、女性で48.3%の方が「冷えを感じる」とう結果だった。そこで、冷房のない春先についても同様の質問をしたところ、男性では17.7%とかえって増えてしまった。
このように、男性にも冷え症はあるし、最近の文明の進歩(冷暖房の普及で汗腺が未発達になったり、車社会による運動不足で筋肉量が低下して熟産生力が落ちる、季節感を喪失する飲食物の摂取過剰で冷えやすくなる)やストレス社会を反映して(いろいろと気遣いして、自分や他人にかかわろうという気力も低下して、うつうつとする)、身も心も冷えやすくなる傾向にある。
最近話題になっている男性更年期障害にも「冷えが伴いやすい。男性更年期障害は男性ホルモン(テストステロン)の減少が引き金になっていると考えられ、その特徴としてうつ症状や、気力・性欲の低下以外にほてりや冷えといった症状が伴いやすいとされている。
男性の冷え症のパターンとしては、下半身が冷える(Cタイプ)が多いよう。当然、冷え症は女性のほうが訴えやすい症状ではある。