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【本当】手、足で測定する骨密度は信用できない

骨密度を測定する方法には、超音波とレントゲンがあります。手や足首で計測するのは超音波で、腰椎や大腿骨で計測するのはレントゲンです。

手や足は体の中で最も使用頻度が高いので、体全体の骨密度を表しているとはいえません。学会や論文で骨密度を表示する場合は、腰椎か大腿骨の骨密度以外は認められません。

正しい測定方法は、腰椎、大腿骨で骨密度を計測しますが、ほとんどの開業医は超音波で計測します。他の病院やクリニックで超音波計測を受けて正常だった方がトゲン計測をしてみると、骨密度低下となることが珍しくありません。

正確な骨密度は、腰椎、大腿骨で測定するレントゲンデキサ(DEAX法)です。それが世界標準です。

【本当】検査データだけでは見誤ることもある

最近の若い医者はデジタル診断に頼りすぎる傾向です。しかも、診察するときに患者の顔や表情さえ見ません。ずっとパソコン画面だけを見て診断を下します。

たとえば、消化器内科の場合、腹部を手で触って診察するのが基本です。それを実践する医者は激減しています。そればかりか、大病院になると、検査自体も自分で行いません。検査部門にオーダーを出して、その結果だけを見て診断するのです。

人間がデジタルな生き物であれば、それでも十分かもしれません。しかし、人間はアナログです。デジタル機器のように1 か0だけでは、体内の微妙な変化など捉えきれるものではありません。

昔の名医は、患者の顔を見ただけでどこが悪いか診断したといいます。循環器内科の医者で「100万ドルの耳を持つ」といわれる名医がいました。聴診器ひとつで心臓病をすべて診断するのです。そこまでできなくても、私は未病を発見し、治すことが医者の使命なのです。

未病とは、病気が進行していない状態で、早期の病変のことをいいます。がんでも、早期発見すれば助かる確率は95% 以上になります。

発見が遅いと、進行がんとなり、生存率は良くても80% 、悪いと5% 以下になります。そうなれば、本人が亡くなるだけでなく、莫大な治療費がかかります。がんに限らず、他の病気でも同様です。未病のうちに治せば、医療費もかからず、本人は幸福な人生を送ることができます。これこそ医療費の削減につながる、理想的な方法です。

【本当】CTの性能はエコーには及ばない 被爆のデメリットも見逃せない

CT検査を受けたことがある人は多いでしょうCT は「コンピュータ断層撮影」の頭文字を取ったもので、X線を使って体の断面を撮影する装置のことです。画像処理を行うことにより、体の細かな情報を得ることが可能であることから、CT検査は万能のようにいわれます。

しかし、決してそうではありません。欠点もあります。

エコー検査をご存知でしょうか。エコー検査は、体の表面から超音波を当てて、体内の組織にぶつかってはね返ってきたエコー(こだま)を画像に映し出す検査です。

一般的にはエコー検査よりもCT検査のほうが正確と思われていますが、それは間違っています。エコーにも様々な性能のものがありますが、非常に高性能なエコー検査もあります。値高性能エコーでは、100分の1mm単位まで見分けることができます(分解能)。

それに対してCTの場合は、最高機種でも2mmまでしか見分けることができません。つまり、エコーのほうがCTよりも200倍も微細な診断ができるということです。

若い医師はエコーを敬遠しがち

例えば、膵臓ですが膵臓の中に膵管という管が走っています。膵管は、膵液を運んで十二指腸に分泌します。膵臓に炎症が起こると、膵臓全体が腫れ、出口が狭くなるため、膵管が拡張します。

通常の膵管は2mm以下です。それが拡張するわけですが、といっても2.5mm程度です。これはほとんどのCTで描出できません。

しかし、エコーでは、はっきりと描出することが可能です。ただ、エコーで診断するのは一種の名人芸で、誰でも描出できるとは限りません。経験と技術が必要なのです。そのせいか、若い医者は自分でエコーによる微細診断をしません。CT だけで診断しようとします。
ですから、エコーで異常あるものをCT検査だけで「異常なし」と診断してしまうことがあります。

健常者なら被ばく量が多いCT検査は避けるべき

CTの問題は、微細な診断ができないというだけではありません。被ばく量も問題です。昔に比べれば短時間で撮影できるようになっていますが、それでも相当な被ばく量です。

がんや心臓病など重大な病気を持っていて、それを診断あるいは治療するために検査を受けるのは仕方がありません。しかし、健常な人が検査による被ばくを必要以上に受けるのは、絶対に回避すべきです。

これは患者側にも問題があります。みなさんも「精密な機器で検査をしたほうが安心だ」と考えていないでしょうか。検査そのものに危険を伴うことをぜひ知ってほしいと思います。