体質は先天性の要因と後天性の要因がる。そのため、先天的に冷え症になりやすいという体質は遺伝性もある。ただし、人間の体質というのは生活習慣（食事や運動）や生活環境によっても変化する。毎日のライフスタイルによっては体質を変えていくということも可能になる。

運動、食事などが主に体質改善に影響するが、寒くなる冬期間には「しょうが」を毎日摂るようにすることで体を温めることができる。

どういった環境や生活習慣の生活で暮らしているかが大きな要因になる「冷え」の数は圧倒的に冬に急増する。ときどき、夏場の過度の冷房や冷たい飲食物の過剰摂取のケースもあるがやはり夏より冬のほうが受診される患者さんは多い。皮膚温度も低下しやすく冷え症状が辛くなるのだ。

体の熱の6割は筋肉で生産されている。筋肉が発達していると寒さにも強いし、同じ体格の男女を比較すると、女性は男性に比べて冷え症が多いのも、筋肉量の違いにある。一方、長生きという観点では、女性のほうが男性よりも圧倒的に長命である。

これについては、さまざまな理由が挙げられている。女性の長生きには、「冷え」も関係している。女性はホルモンの影響で体脂肪が男性に比べて多い分、脂肪の断熱効果から皮膚温は逆に冷えやすく、男性に比べて温かい格好をすることが多い。
このため体の中心温度をむやみに上げる必要がなくなり、男性より代謝が低くすむのである。それが、長生きにもつながってくるようだ。ただし、最近の地球温暖化で増えている熱中症は、この逆の現象なので、肥満の方は特に注意が必要。