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酒にすぐに酔ってしまう薬 ジスルフィラム [ 本当 ]

ジスルフィラムという薬は、アルコールを分解する作用がストップするため、ちょっと飲んだだけでもすぐに気分が悪くなってしまいます。もちろんアルコール中毒症の患者の治療にも使われているものです。この薬を飲んだ元アル中患者は、こんなふうに体験を語っています。

それまで飲んじゃいけないっていわれていた酒を、ドクターがそろそろ少しなら飲んでもいいっていうんですよ。おかしいなとは思いつつ、酒を見たらもうダメ。数週間ぶりのビールをきゅうっとあおりました。これまでだったらジョッキに3~4杯飲んで、やっとほろ酔いなのに、コップ1杯でやたら酔っちゃいましてね。
しかも、気持ちは悪くなるわ、心臓はドキドキするわ、あんなに酔ったのほ生まれてほじめてですよ。しばらく飲まないとこんなに酔っ払うものなのかとびっくりしましたね。それからは、何度飲んでもコップ1杯でさんざんな思いをしています。さすがに飲みたいという気もなくなっていきました」

ところがアル中というのは、ようやくの思いで断酒しても、何年か後、ちょっとだけならと飲みはじめ、あっというまにあと戻りのパターンが多い。懲りない面々なのです。この体験者の場合は、さいわい強い精神力で酒と別れることができました。しかし、ふたたび酒に手を出す可能性のある人ほ、家族などがこのジスルフィラムをさりげなく飲ませることが必要です。
たとえば、何か仕事でおもしろくないことがあったり、ふさぎこみだしたりしたときに、そっとみそ汁に入れておいたりします。勿論、専門医の指導のもとにおこなわなければいけません。

心地いい香りは心身症にもよい[本当]

良い香りをかぐことは、精神状態を安らかにすることが確認され、実際に、ある病院では心身症の治療に香りを用いて効果をあげています。このときに用いられる香りは、天然の香木のものがより効果的です。人工的につくられた香水香りは、ストレス解消程度に使うなら十分効果を発揮しますが、心身症の治療となると効果的ではありません。

治療の方法ほ、良い香りを常に身の回りにただよわせているだけです。部屋のなかに香りを焚きこめたり、香り袋をさいふやバッグに入れて持ち歩いたりする。すると、不安や怒り、緊張や神経過敏が緩和され、心身症に多い不定愁訴の諸症状も次第に消失していく症例が報告されています。
あるデータによれば、著しく効果があった人23%、有効と認められた人50%、無効だった人26 %という治療成績があったといのでりの効果ほかなりのものです。

香りが精神修養に使われた歴史ほかなりの歴史があります。室町時代に茶道とならんで貴族や知識人忙親しまれていた香道です。香道では、香会が催される。香元がたてた香りをかいで、その香りをあてるのだが、かなり精神を集中しなければ難しいといわれています。

アロマテラピーの効能、効果はこちらです。気になる症状がなかなか改善しない場合に香りのチカラを試してみるのもアリかもしれません。人間の体はいかにリラックスできる時間を確保できるかがカギのように感じます。

酒を嫌いになる薬はあるが酔わない薬はない[本当]

アルコール中毒患者は、最近は、主婦のあいだでも増えており、キッチン・ドリンカーと名付けられて重大な社会問題にもなっています。
一度、中毒者になると、その治療は容易ではありません。病院で強制的に断酒しても、病院を出るとふたたび酒に溺れてしまうといったパターンがきわめて多いのが特徴です。

ところが、スイスのホフマン・ラローチェ社という化学工業会社がこのアル中患者の治療に役立ちそうな画期的な薬品を開発。
それは、Ro-15-4513という物質です。

ネズミを使った実験でも、この物質の利き目は立証されました。まず、アメリカの国立精神病研究所のスチーブン・パウル博士のリポート。へべれけになるまで酔っ払って虎になってしまったネズミにこの物J質を注射したところ、約2分後には、起き上がってスタコラ歩きだしたのです。

また、はじめにこの注射をしておいたら、その後いくらアルコールを飲ませても酔っ払わなかったのです。

次に、イタリアのある研究グループは、毎日多量のアルコールをネズミに与え続け、人工的にアル中のネズミをつくりました。このネズミ、人間にすれば、毎日ボトルを1本も開けるほどというから、すごい呑んべえです。
もっとも、ネズミ、の方では好きで飲み始めた訳でほないのだから、いい迷惑でしょうけれど…。

さて、このネズミにRo-15-4513を与えたところ、大好きな酒をぴたりとやめて、ふたたび水しか飲まなくなってしまったというから、たいした利き目。もし、これが完成すれば、アル中患者の治療も随分と楽になるほずです。

ただし、人間の場合、ネズミよりほはるかに複雑な悩みやストレスを抱えているので、それをなくさないことにほ、本当の治療とはいえませんが。

アル中の治療だけでなく、お酒が飲めない人にも有意義な薬品となるかもしれません。あまり酒が飲めない人にとってほ、酒を飲まされるというのほ大変に苦痛なことです。しかし、酒席の前にこの薬品を飲んでおけば、気持ち悪くならずにすむのです。

では、そんなすばらしい薬がいつ発売されるかですがが、残念ながら時間が必要である。というのも、このRo-15-4513、人間にとっては極めて有害で、とくに肝臓の機能を破壊してしまう危険性もあるのです。何とか人間が服用できるものにしようと、今も研究中なのです。完成が大いに期待されています。

アルコール依存症の人のための教科書
https://condition-info.com/alcohol/