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赤ちゃんはお母さんからの風邪の免疫を受け継いでいる[嘘]

「赤ちゃんはお母さんから免疫をうけついでいるので、生後しばらくは風邪をひかない」とは、よく言われます。

しかし、これほとんでもない間違いです。確かに、母親から免疫をうけついだものもあります。はしかや、ポリオ、おたふくかぜなどです。

しかし、ふつうの風邪などには、免疫などはありません。その証拠に、母親自身がかぜをひく。母親がかぜをひくのに赤ちゃんには免疫があるなどということはありえないのです。

では、なぜ赤ちゃんがかぜをひかないかというと、生まれたばかりの赤ちゃんは人ごみに連れていかれることも少なく、温度差も少ないような環境の中で保護されているからです。

だから、生まれたての赤ちゃんでも、人ごみに連れていったり、病原菌を持った人に近づいたりすれば、かぜもひくし、結核にも百日ぜきにもかかります。

また、ほしかやポリオ、おたふくかぜなども母親の免疫はせいぜい3~4ヶ月でなくなってしまうので、それ以後は感染してしまいます。

かといって、いつまでも大事にして安全な環境のもとにおいては、厳しい外の環境への適応力が遅れてしまいます。そのあたりは、お母さん自身の知恵と応用力が必要です。

かつては家に経験豊かなおばあちゃんがいて、そのあたりをうまく指図してくれたのだが、最近は若い母親から敬遠されがちです。

そのため、生後1ヶ月の赤ちゃんを抱いて、デパートで買い物をしたり、逆に1年以上も家の中で大事に育てたりといった極端な母親が増えているのです。

野菜を横にして保存するとビタミン量が減少する[本当]

同じ野菜でも、昔の野菜と最近の即成栽培野菜とではビタミンやミネラルの含有量がかなり違ってきています。厚生省の栄養基準表も見直しが必要になってきているのかもしれません。

ところで、そのビタミンやミネラルの含有量が少なくなっている野菜を、横にして保存しておくと、栄養素への含有がさらに減ってしまうことは知っていますでしょうか。

農林水産省によると、例えば、とれたてのホウレンソウを立てておいたものと、寝かせておいたものを2日後に比べると、立てておいた方が葉緑素の含有量が10パーセントも高くなります。

また、グルタミン酸も寝かせておいた方は25%程度減っていました。

「なんで、そんなことがおきるんですか? 野菜だって寝ていた方が疲れが少ないような気がするけど…」そこが逆なのです。

植物には背地性とよぶ地面から上に向かって伸びようとする性質があります。このため、植物を寝かせておくと、おきあがろうとする力が働き、結局、自分の中にあるエネルギーを消費してしまうのです。

買いおきの野菜を保存するには、新聞紙に包み、立てておくのが鮮度を保てるとのことです。

野菜などの食材プロフィールはこちら。

赤チンは薬局では売っていない[嘘]

「先生、昔、使っていた赤チン、あれほいったいどこへ行ってしまったんでしょうね」何だか、10年前にほやった映画の宣伝コピーみたいな質問です。

「別にどこにも行ってませんよ。ちゃんと街の薬局で売ってますよ」そう答えると、たいていの人は意外そうな顔をします。

別に、赤チソの販売が禁じられてしまったわけではありません。一時期、水銀公害がずいぶん騒がれました。赤チンも、有機水銀化合物を水に溶かしてつくられます。

このため、いろんなところから危険でほないのかとクレームがつき、日本の製業会社はすべて製造をストップしてしまいました。

しかし、決して国から正式に禁止されたわけではありません。そもそも、パッカリあいた傷口に、赤チンを1瓶も2瓶もまるごとぶっかけるのでなければ、わずかの水銀をさらに50倍に薄めたものをわずかつけるくらいでは、それほど影響はないでしょう。

そこで、ある会社が中国から赤チソの原料を輸入し、小瓶につめて販売しているのです。昔ながらの赤チンファンがけっこう買っていくそうです。

赤チンの消毒力はなかなかのものです。オキシドールよりも強いくらいです。ただ、赤チンにはそれを塗ってしまうと、膿んだりしたときの変化が見分けにくいという欠点があります。それが原因で使わなくなった人も多数います。

最近はかなりの田舎に行っても道路ほアスファルト舗装され、土にいる破傷風菌や色々な雑菌と接触する機会も少なくなりました。

かつては、この病気で命を落とす人も多かったのです。だが、赤チンがそうした雑菌感染から人々の命を守った例も数え切れないほどあるのです。今はひっそり隠れているかつての人気家庭薬です。