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正しいと理解している物事でも実は間違っていることもある。 健康 に関する 嘘 本当 のさまざまな話を紹介。

【本当】薬の効果は実質3割ほど

新薬はどのようなプロセスを経て承認されるのでしょうか。新薬を承認する際には、まず、動物実験で有効性、安全性を確認します。これを前臨床と呼びます。それを経て、人間で試験を行うことを臨床試験と呼びます。

臨床試験には、第一相、第二相、第三相があります。第一相では、薬の安全性を試します。大学生などが1週間泊まり込みで協力し、高額なアルバイト料を手にします。その代わりに大量に新薬を投与されます。それで安全性を確認すると、
第二相に移ります。第二相では、小規模の人数(約200名)で、どの量が有効か、数種類の量を試します。

その結果、有効量が決まると、第三相の大規模臨床試験(約200名)を行います。そのとき、二重盲検といって、4名を1 グループにして、その中で一人だけに実薬ではない薬(偽薬、プラセボといいます)が当たります。

これは本人だけでなく担当医も誰に当たったかわからないようになっています。それで二重盲検というのです。臨床試験が終わるとキーオープンといって、情報開示をして誰にプラセボが当たったか初めてわかります。

非常に興味深いのは、プラセボでも30%くらいの人に効果があることです。実薬はどうかというと、60%くらいの効果があれば新薬として承認されます。ということは、新薬の効果は差引きなんと30%だということです。プラセボ効果がこれほどすごいとは驚きです。

最近はドラッグストアーでも購入できますがこれらはOTC医薬品と呼ばれます。

【本当】骨密度が上昇しても骨粗鬆症は改善しない

カルシウムは、骨の重要成分です。ですから、カルシウムを摂取すると骨が丈夫になる(骨密度が上がる)といわれます。しかし、骨の主成分はカルシウムだけではありません。コラーゲンもあるのです。骨の3分の1はコラーゲンです。

鉄筋コンクリートの建物にたとえるとわかりやすいかもしれません。カルシウムはコンクリートの部分でコラーゲンが鉄筋部分ということになります。もしも、コンクリートの中に鉄筋が入っていなかったとしたらどうでしょう? 硬いけれどもろいので、ポキッと折れやすくなります。それと同様に、コラーゲンが不足している骨は、骨折しやすいのです。

骨粗鬆症で、骨密度を上げるために薬を飲むと、骨密度は上昇します。しかし、カルシウムが多いだけで、コラーゲンが不足した骨になります。

結果、骨密度が上昇した割には骨折しやすくなるのです。骨租しょう症の改善には、カルシウムの摂取と同時にコラーゲンの補給も必要です。

骨粗鬆症の薬には、ビスホスホネート系と呼ばれるものがありますが、これには、顎骨壊死という恐ろしい副作用があります。前述したように10年以上飲み続けてはいけない薬でもあるのです。

コラーゲンの効能、効果はこちら。

【本当】大手のコラーゲンメーカーは品質にやや疑問も

コラーゲン市場は、660億円超といわれます。2強といわれるM社とS社が、市場のおよそ40% を占めています。

コラーゲンは、血管の動脈硬化改善の国際特許っもあるほどですその子会社でサプリメントを製造している会社に「販路を拡大したいのでどこか紹介してほしい」と頼んだことがあります。

すると「残念ですが、サプリメント業者のほとんどはインチキです。と断られました。調べてみると、確かにコラーゲン市場もインチキです。それを理解していただくためにコラーゲンの素材について紹介します。

コラーゲンの原料は大きく分けて、動物由来と魚由来があります。そしていずれの場合もコラーゲンは皮の部分に多く含まれています。それぞれの特徴を紹介すると、次のようになります。

動物由来のコラーゲンは吸収が悪い

動物由来のコラーゲンには、牛・豚・鶏などの動物の皮から抽出したものがあります。その中でも市販のものでは、豚皮を利用したものが多く、動物性コラーゲンは、分解能が良くないことが研究論文で明らかになっています。

同じ分子量で比較して、分解能が魚コラーゲンの7分の1というデータがあります。牛や豚の皮は、カバンや靴の材料になるほど頑丈です。その理由は、動物性コラーゲンには、コラーゲン特有のアミノ酸であるプロリンが多く含まれているからです。

プロリンは、他のアミノ酸との結合力が強いため頑丈になりますが、逆に分解しにくいのです。コラーゲンはそのままの形で吸収されることはありません。コラーゲン業者の中には、Ⅰ型コラーゲンだから吸収がいいと宣伝しているケースもありますが、コラーゲンの型が何であろうと、吸収されるためにはバラバラに分解される必要があるので意味がありません。

胃腸の消化酵素で分解され、数個の「アミノ酸ペプチド(トリペプチド)」というものになって、初めて腸管での吸収が可能になります。つまり、分解能=吸収能となります。

魚由来のコラーゲンは動物由来のコラーゲンよりも分解能が7倍高いので、吸収が7倍良くなることになります。消化を考えても肉と魚では、肉のほうが消化しにくいというのと同じです。このような理由で、動物由来のコラーゲンはオススメできません。

魚のコラーゲンには、魚皮由来とウコロ由来がある

一方、魚由来のコラーゲンには、天然魚皮由来とウロコ由来があります。「魚コラーゲン」あるいは「フィッシュコラーゲン」と表示している低価格のコラーゲンは、ウロコ由来がほとんどです。

なぜならウロコは廃棄物なので原料価格が極端に安いからです。魚皮は人の手ではがさなければいけないので高価です。
魚皮とウロコは同じⅠ型コラーゲンで、組成は同じです。だったら安いほうがいいと思うでしょうが、精製法が違うため抽出されたコラーゲンは異なります。

実際に、ウロコ由来のコラーゲンを飲んでいる人が魚皮由来のものに変えると、効果がまったく違うといいます。どうして同じⅠ型のコラーゲンなのに効果が異なるのでしょうか。魚皮は柔らかいので加熱と酵素でコラーゲンを完全な形で抽出できます。

一方、ウロコは硬いので加熱や酵素ではまったく溶けません。そのため、ウロコは塩酸で化学処理するのです。塩酸は劇薬ですから、使用すると2つの問題が発生します。

ひとつは残留塩酸です。塩酸は胃炎を進行させるので、健康にいいとはいえません。もうひとつも深刻です。塩酸はウロコを溶かすだけでなく、たんばく質であるコラーゲンを溶かします。コラーゲンが溶けるとペプチド結合が壊されます。ペプチド結合が壊されたコラーゲンは活性を失い、効果がなくなる可能性があります。

魚皮由来とウロコ由来は、同じⅠ 型コラーゲンでも抽出の際に塩酸処理するかどうかでコラーゲンの活性度が異なるのです。また、ウロコ由来は、養殖のティラピア(アマゾンに生息する淡水魚)から採取されたものが多くあります。

現在はほとんど中国で養殖されています。養殖では魚が病気になるのを防ぐため、えさに抗生物質を混ぜたりします。その抗生物質がウロコに移行している可能性もあります。安全性と有効性の点から、現在市販されているコラーゲンの中では、天然魚皮由来のコラーゲンが最もコストパフォーマンスが高いことがわかります。

サプリメント業者は食品偽装をしているのか?

さて、サプリメント業界の2強といわれるM社とS社は、いずれもウロコと皮を使用しているといいます。しかし、お客様相談室に電話して、その比率を聞いても回答はありません。回答がないということは、ほとんどがウロコだといえます。

ウロコの価格は皮の3分のl程度です。また、魚種を聞くと、イズミダイだといいます。そんな鯛は聞いたことがないので調べると、ティラピアの流通名であることがわかります。そこで再度お客様相談室に電話して「イズミダイはティラピアのことではないですか? 」と開くと「そうともいいます」という答えが返ってきます。

これは偽装ではないでしょうか。このような安いコラーゲンを多額の宣伝費をかけて売りまくっているのが2強といわれる大手企業の真の姿なのです。

消費者のことを馬鹿にしているとしか思えません。2015年度からサプリメントの機能性表示が解禁されまています。

米国FDA(食品医薬品局。日本の厚生労働省にあたる組織)がサプリメントの機能性表示を認可して、サプリメント市場が活性化していますので、日本もそれを受けて規制改革の一環として行うものです。
米国では機能性表示が可能なサプリメントは生き残っていますが、そうでないものは淘汰されました。日本でも本物が生き残り、インチキなサプリメントが淘汰されれば、真に国民の健康と福祉に貢献するでしょうから、歓迎です。

コラーゲンの効能、効果はこちら。

https://more-supplement.info/use/archives/146