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必ず効く薬とはいえなくても発売する[本当]

「昔から薬、九層倍とかいって、原価はむちゃくちゃ安いんでしょう? 医薬品メーカーは儲かるわけですよね」なんて、よく言われます。

ところが、昔の漢方薬ならいざ知らず、最近の医薬品ほそんなに簡単なものではありません。ひとつの薬が、効果があると認められて、販売が許可されるまでには、実に多くの動物実験や臨床実験をおこなわなければいけません。

その費用は、約3億円だとか、いや、その倍はかかるとか言われているほどです。しかも、ようやく薬が発売されても、売れなければ元が取れないのです。

およそ10億円は売り上げなければ、研究開発費、製造費、人件費、宣伝費、などをペイできないと言われます。薬が売れるためには、実は大変に重要な条件があるのです。

それは、患者の数が多いということにつきます。患者の数が少ない奇病向けの薬などでは、医薬品メーカーもつくるのを避けてしまうのは当然です。事実、効くとはっきり分かっていても、ペイできないことが明らかなため、つくられない薬もあります。

例えば、酢酸フロドロコルチゾンという薬です。この薬は、先天性副腎皮質過形成という奇病には劇的な効果があります。

ところが、患者数が少ないため、日本の医薬品メーカーはどこもこの薬を製造しようとはしないのです。そのため、外国の薬品メーカーからテスト用として提供されています。効くと分かっていても、買えない… なんとも難しい問題なのです。だからといって、そうカンタソに薬の製造を許可するようになれば、今度は薬害が大量発生するのも目に見えています。
食事を食べなかった時も食後の薬は飲む?

部屋の色で気分が左右されることもある [ 本当 ]

最近はカラーアナリスト(色彩分析家とでも訳すのだろうか)などという職業の人まであらわれて、身の回りの色についてもずいぶん気を使われるようになりました。

例えば、医師や看護婦の着るのは白衣と相場が決まっていましたが、最近では薄いブルーやベージュなどの診察着を着ているナースや医師もふえてきています。

色が人間の心理に及ぼす影響は決して無視できないほどの影響を与えます。例えば、自動車事故を起こす車の色は、紺がもっとも多く、逆に赤や黄色の車は事故が少ないのだそうです。これは赤や黄色の車が目立ったり、大きく見えたりするのとともに、人間に対して警戒心を抱かせるからでしょう。

色に関してもっと気を使うべきであるのは、部屋の色。例えば、1人暮らしのおばあちゃんが、小さなマンションに引っ越したところ、訳もなく気が滅入るようになってしまいました。なぜだか分からないけれど、あるとき遊びにきたお孫さんの言葉で、その理由が分かりました。

お孫さんはこう言ったのです。
「おばあちゃん、この部屋の色、暗いね。憂うつになっちゃうよ」

マンションの壁はシックなグレーで統一されていました。

加えて、おばあちゃんの家の家具はくすんだ茶色が多いものでした。私はこの目で部屋を見た訳ではないのですが、灰色と茶色に囲まれた暮らしは何とも陰気な感じがするのは当然です。

その後、おばあちゃんは壁の色を薄いベージュに塗り変え、気分もようやく明るくなりました。暖色系の色は、暖かさや明るい気分を与え、寒色系の色は、冷たさや落ち着きを感じさせるのです。