紫外線は体に良くない、シミやそばかすの原因になる…紫外線の害を必要以上に言いすぎているように感じます。むしろ、日本人はある程度紫外線を浴びたはうがいいという専門家もたくさんいます。
その理由には、まず、日本人に皮膚がんがとても少ないことがあげられます。悪性黒色腫は、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドの白人に比べれば100分の1から50分の1程度しか発症しません。それは、日本人が彼らのように寒冷地に適応した民族ではないというのが理由です。
欧米白人は、弱い太陽の下で進化した民族です。そのため、寒冷地で太を浴びても問題ありません。
ところが、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなど気候の暖かな土地に移住したため、遺伝子が覚えているより強い紫外線を浴びるようになり、皮膚がんの発生率が高くなっているのです。一方、我々日本人は黄色人種です。ほどほどの温帯気候の下で紫外線を浴びるのは、遠赤外線を当てているのと同じ状況です。
紫外線に反応してさらにメラニン色素を増やせます。日光に当たったあとは、体がぼかぼかと燃えたように火照って、血行がとても良くなります。もちろん、当たりすぎると肌がヒリヒリして夜も眠れないというぐらいになります。
痛みの程度が当たりすぎかどうかの目安です。ただ、ある程度の日光は当たっておかなければ、健康体を保てません。例外的に、日本人でも寒冷地に適応した人がいます。秋田県の色白な人たちなどは紫外線に弱いようなので注意したほうがいいでしょう。
そして人間が健康体を維持するために、一番大事といっても過言ではない「睡眠」において大事なキーワードがメラトニンですが、このメラトニンを分泌させるためには、太陽光、リズム運動、トリプトファンの3つがメラトニン分泌には必要です。日光というと今は、皮膚ガンやシミ、そばかすにリンクしてしまいますが、人間が生きる上で重要な睡眠とも大きく関わっているのです。