月別アーカイブ: 2015年3月

現代人はもっと太陽光に当たるべき[本当]

紫外線は体に良くない、シミやそばかすの原因になる…紫外線の害を必要以上に言いすぎているように感じます。むしろ、日本人はある程度紫外線を浴びたはうがいいという専門家もたくさんいます。
その理由には、まず、日本人に皮膚がんがとても少ないことがあげられます。悪性黒色腫は、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドの白人に比べれば100分の1から50分の1程度しか発症しません。それは、日本人が彼らのように寒冷地に適応した民族ではないというのが理由です。

欧米白人は、弱い太陽の下で進化した民族です。そのため、寒冷地で太を浴びても問題ありません。

ところが、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなど気候の暖かな土地に移住したため、遺伝子が覚えているより強い紫外線を浴びるようになり、皮膚がんの発生率が高くなっているのです。一方、我々日本人は黄色人種です。ほどほどの温帯気候の下で紫外線を浴びるのは、遠赤外線を当てているのと同じ状況です。

紫外線に反応してさらにメラニン色素を増やせます。日光に当たったあとは、体がぼかぼかと燃えたように火照って、血行がとても良くなります。もちろん、当たりすぎると肌がヒリヒリして夜も眠れないというぐらいになります。
痛みの程度が当たりすぎかどうかの目安です。ただ、ある程度の日光は当たっておかなければ、健康体を保てません。例外的に、日本人でも寒冷地に適応した人がいます。秋田県の色白な人たちなどは紫外線に弱いようなので注意したほうがいいでしょう。

そして人間が健康体を維持するために、一番大事といっても過言ではない「睡眠」において大事なキーワードがメラトニンですが、このメラトニンを分泌させるためには、太陽光、リズム運動、トリプトファンの3つがメラトニン分泌には必要です。日光というと今は、皮膚ガンやシミ、そばかすにリンクしてしまいますが、人間が生きる上で重要な睡眠とも大きく関わっているのです。

短時間睡眠は短人生[本当]

人間はどの動物よりも重力から解放された動物です。犬、馬、牛など、たいていの動物は4本の足で自分の体重を分散して支えています。これが2本になったということは、足一本あたりの重力の負荷が大きくなったということです。
そのため、重力から解放された動物、つまり人間は重力によって負担をかけさせられています。長時間労働も重力の負荷がかかりますし、背の高い人や体重の重い人も重力の負荷がかかります。体が大きい人は重力に逆らう生き方になりやすいので、小柄な人よりもやつれやすいのです。背が高い人が立っているのと、小柄な人が立っているのとでは重力の負担が全く違います。

では、大柄な人はどうすればいいかというと、「睡眠時間を増やして重力から解放される時間を延ばす」ことです。起きている問は重力に逆らっているわけですから、重力から解放される時間を増やせばバランスがとれるわけです。

重力の負荷がかかると心臓に負担がかかって狭心症になったり、不整脈が出ます。不整脈は完全に心臓の負担から起こっていることです。だから、太りすぎの人や身長が高い人、睡眠時間が少ない人は、たっぷりと睡眠をとることが大切です。短時間睡眠健康法も流行っていますし、5時間以内の短い睡眠を奨励する本も出ていますが、あまりおすすめはできません。

たしかに、短時間睡眠は交感神経が緊張して活力が出るのですが、長期間にわたって行っていると、生き急いでしまう、つまり寿命が早く尽きるというリスクもあります。長期的に見た場合、顆粒球を増やし、病気の原因となります。
例えば、皮肉な話なのですが、流行っているバーのママは病気になり、逆に流行らないバーのママはいつまでも健康です。

流行っていると、夜中いつまでも立っているでしょう。繁盛してお客さんがたくさん来るので、営業時間も自然と延びる。その間ずっと立ち仕事が続くので、体に負担がかかって病気になる。ところが、流行らないバーのママはいつまでたっても健康なんです。睡眠時間7時間の人が一番長生きするというデータがありますが、これは理にかなっているのです。

寝付きが悪い人は「眠れないときに試してみる8つのこと」が参考になります。

不便な環境に身を置くと免疫力が高まる[本当]

「バリアフリー」は、建物に段差をなくし、手すりや取っ手をつけることで、住みやすくしようという考え方です。障がいをお持ちの方にとっては、もちろん画期的なことです。しかし、健常者が通常暮らす上で、そこまで便利である必要はないと思います。
「快適さ」という言葉は蜜のように甘いのですが、時として害でもあります。まだ体が動くうちは段差があれば段差を越えるように努力しますし、脳は、「あそこに段差があるな」と思いながら行動するからです。バリアフリー環境だと自分の体を甘やかすことになるわけです。
少し頑張れば動けるのに、その部位を動かさずにすんでしまうため、そのうち本当にその部位が動かなくなってしまいます。これでは、快適さを追求したばかりに、危機を察知する能力が低下してしまいます。

また、我々は快適さを求め続けて、室内の温度を一定に保つという空調設備も手に入れました。しかし、空調設備によって体温調節が不能になるのですから、これも快適さがもたらした弊害と言えます。冷房完備で、空気の温度が一定に設定されている空間に長時間いる人たちは、自分で温度調節をする必要がありません。常に室温が体温に合わせてくれることに慣れてしまって、外へ出たときに自分で体温調節をすることができなくなってしまうのです。最近の若い人たちが汗をほとんどかかないのも快適すぎる環境が体の機能を麻痺させてしまっているのです。
住環境は、かえって自律神経の働きを鈍化させることになるのです。